歯科における保険治療と自費治療

日本人のほとんどが経済的事情から今のところ保険治療を選択していると言えます。しかし私たちの選択肢には、じつは保険治療の他にも「自費治療」というものが含まれているということを皆さんはご存知でしたでしょうか。実際には、歯科で治療を受ける場合、保険治療と自費治療とどちらを選ぶかということについて、事前にその違いをしっかりと認識している人、もしくは医師から詳しい説明を十分に受けたことがある人は少ないかもしれません。たとえば、歯科で治療を受けたにもかかわらず、その後に「かぶせ物が取れてしまった」という残念な経験がありませんか?こんな場合、時には歯科医の技術不足や経験不足が原因であることも多いのかもしれませんが、決してそれだけが原因とは言い切れません。実はその歯科治療に使用された材料の質が良くなかった、ということが原因であるかもしれないのです。

じつは日本の歯科現場では、海外ではすでに使用されていないような時代遅れな材質がいまだに使われているというケースが後を絶ちません。ではなぜそんな時代遅れな材質が先進国であるはずの日本において使われてしまっているのでしょうか。その原因がじつは保健制度にあったとしたらどうでしょうか。本来ならば人体には使用すべき材料ではない、とされているような世界標準から見て時代遅れな材質でも、日本の保険治療においては予算の都合上から使わざるを得ない、というような保険制度上の事情が実はあるのです。外国ではセラミックなどの材料をのぞいては一般的に金合金を使うケースが多くあります。金合金はフィット感がよいだけでなく錆びないで長持ちするという利点があるからです。しかしながら、日本においては良質な金合金ではなく、銀合金が使われています。フィット感がよくて錆びない金とは違って、銀は錆びてしまいます。フィット感もわるいため隙間ができやすく新たな虫歯を生みやすい、というデメリットがあります。そんな粗悪な材質を使わざる得ない日本の歯科保険制度には、やはり疑問を抱かざるを得ません。日本人の多くがこれまで見過ごしてきてしまったこの制度上の問題点について、私たちはいま一度真剣に見直してみる必要があると言えそうです。

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