日本の歯科医療制度

私たち日本人は、歯科を受診する際ほとんどの人が健康保険を利用しています。ではこの日本の歯科保険制度について、改めて考えてみたことがある人はどのくらいいるでしょうか。実はこの日本の歯科保険制度には他国にはないある問題があるのです。じつは世界標準と比較すると、日本の歯科医療制度には再考されるべき点が指摘されています。日本の歯科医療制度は、普通の医科の保険制度とは全く違うある問題を抱えており、それが私たち日本人の歯への意識に大きな影響を与えているからなのです。たとえば、あなたはこれまでに保険で歯科医療を受けた後で、治療した歯と同じところがまた悪くなった、または、取れてしまった、などという経験をしたことがありませんか。もしあるとすればそれは日本の歯科医療制度へのこれまでの信頼が実は間違っていたのかもしれない、ということを考えてみるべきチャンスだったのです。

日本においては国民はすべて健康保険への加入が義務付けられています。いわゆる「国民皆保険制度」ですが、この制度のおかけで私たちはいつでもどこでも保険医療を受けることができます。1958年から始まったこの国民皆保険制度は、世界保健機関(WHO)でも、安い治療費で治療が受けられる世界一の制度である、と評価されてきました。たしかに、この制度のおかげで私たちは日常生活で運悪くケガや病気になったとしても、すみやかに医療機関で治療をうけることができ、最先端医療ですら保険が適応されます。つまり、医科治療においては普通の治療を保険で受けることができるのです。ではこれは歯科でも同様である、と言えるのでしょうか。そうだと信じている人が多いのが現状といえますが、残念ながら実質的にはそうではないと言わざるを得ません。たとえ形式上は医科と同様、または保険が利く、と言えたとしても、実質上は油断のできない欠陥制度である、というのが日本の歯科医療制度の実態なのです。そこで、私たちは日本の歯科医療制度の問題点について、いまいちど見直してみる必要があります。

歯科先進国をめざして

日本の国民一人当たりの歯科医師数は、国際的には多い方だと言われています。一方で、12歳児の虫歯の経験率は高い方だと言えます。また、虫歯の経験率は近年になって多少の改善がみられるようになったものの、国際的にはまだまだ高い水準にあります。これから日本が世界標準に近づいた歯科先進国となるためには、虫歯などの不具合が出てから慌てて歯医者に行くという従来のスタイルを変えていく必要がありそうです。

欧米人のように虫歯や歯周病にならないために定期的に検査に通う、という習慣に変えていく必要があるのです。たしかに現在の日本の歯科医療制度では予防は保険診療として認められていませんが、制度が変わるのを待っているだけではいけません。まずは個人の歯への意識改革が必要です。一人ひとりが予防歯科のための日常の行動を変えることから始めてみることが大切です。

例えば、歯周病が発症する主な原因はプラークだと考えられていますが、そのプラークを完全に除去していれば歯周病はほぼ発症しません。しかし従来のブラッシングだけではプラークを完全に除去できません。つまり予防歯科が必要なのです。私たちはこれから歯科医院で定期的に汚れ具合を検査したりプラークを除去してもらったりすることを習慣にしたいものです。また、良い歯科医院かどうかをしっかり見極めてから選ぶということも大切だと言えるでしょう。

 

キャンセルについて

最近、歯科医院の業界で問題になっていることが多い、事例としては、患者側がいくつかの歯科医院に予約をして、ひとつの歯科医院を選び、その他を全てキャンセルしてしまうというケースが、少なからずあるようです。これは、インターネットで見た情報のため、どこまで信憑性があるのかはわかりませんが、全くの嘘であるということはないでしょう。最近では、歯科医院の予約が簡単に取れるようになり、電話をしなくてもインターネットなどからワンタッチで予約をすることができるようになってきた、というふうにも言われています。そのような中で、選択の自由を行使して、予約を取り続けること事態には全く罪はないわけですが、歯科医院は非常に緊迫した財政状況の中で、経営をしているところもあり、そのような場所にとってはひとつのキャンセルが経営の命取りとなってしまうような可能性もあるということは、肝に銘じておく必要があります。常識としては、ひとつの歯科医院にしっかりと定めて、予約をしておくということは、一般的であると言えますが、このようにして自由の幅を利かせすぎている人がたくさんいてしまうと、予約方法の変更などを考えざるを得なくなってしまいますから、控えておくことが求められているわけです。このように現代技術の結晶であるインターネットが大きく発達したとしても、人の性格や優柔不断さを元とする問題などが後を絶たず、今後も増えていくというふうにも予想されているわけですから、どの歯科医院に行けばいいのかということを、まず、しっかりと考えた上で行動しておくことが重要だと言えるのではないでしょうか?

日本人にとっての歯の課題

歯科疾患に対する治療に重心を置いた古い制度が現在もなお続いている日本。今日の日本の歯科医療費については、先進諸国と比較して決して高額だとは言えません。しかし、現在の財政状況や今後の超高齢社会到来に伴う社会保障費の増大への抑制が必要ななかでは、歯科医療費の著しい増加を行うことは非常に困難であると言われています。

つまり、限られた財源の中で国民の口腔衛生状態を改善していかなければなりません。また、高齢者の人口増加に伴う歯科医療費の高騰を抑制するためには、歯科疾患の発生を抑えて将来の治療への需要を減少させることが何より重要であると考えられています。しかし、現在の日本では果たしてこの目標を達成できるのでしょうか。成人における歯科疾患の罹患率が他国と比べても高い日本社会においては、この改善なくして将来にわたる公的保険での歯科医療の維持は困難だとも言えます。

そもそも欧米では、う蝕、歯周病といった歯科疾患は予防可能であるということが人々の当たり前のコンセンサスとなっており、各国ではこれを基に歯科医療政策に対する制度改革が行わ れています。一方、日本においては患者負担率の増加が行われているのみで、抜本的な制度改革はいまだに行われていないと言えるのではないでしょうか。歯科疾患は予防可能な疾患である、という世界標準の意識を日本でも広く普及させて、日本人の口腔機能維持への行動変容を促すことが日本における当面の課題と言えそうです。

時代遅れの日本の歯科医療

欧米では、歯科医療サービスに対する公的保険の給付率が日本とくらべると大変低いことがわかります。一方で予防的な処置や定期的なチェックのための検診に対する保険給付率は日本より高くなっています。そういった欧米諸国と比較した場合、日本の医療制度は歯科疾患に対する治療に重心を置いた昔ながらの制度となっています。

日本では歯科医療が公的保険適用になった1920 年代から1930年代、工業的に生産された安価な砂糖が普及しました。その砂糖の消費が増大したことに伴って、のう触罹患率が急激に上昇したのです。その時期に確立した歯科医療体制が、現在もなお継続されている、という事実をご存知でしょうか。

歯科医療制度も同様で、1960年代に整備されたものがその時のまま継続されているのです。つまり、日本では古い歯科医療体制をひきずったまま、欧米諸国のような予防歯科への意識が二の次にされてきたと言えるのです。時代の変化やニーズに応じ、日本でも医療保険や医療体制は様々な変革を遂げてきたと言える側面はあるものの、その基本的骨格は現在もなお旧態依然のまま維持されてしまっている、と言わざるをえないのが日本の歯科医療制度の現状なのです。

治療の類別

歯科医師によっては、治療に6回7回と、非常に多くの回数をかけて治療をするということもあるようですが、このような先生に会うことができたならば、決してその先生は手放してはならないと考えられます。なぜならば、一人一人の時間を作るのが難しい中で、しっかり患者と向き合っている姿勢が見える他、ただ単に治療をするというわけではなく、患者の痛みを最小限に抑えるという姿勢が、治療の回数に現れているからなのです。このような治療法に対しては、不満を持つというよりも、むしろ、感謝をすべきではないかと考えられます。何回も治療するからといって、重大な病気であるとは限りませんが、それでも、回数を増やして治療するということは、それだけ患者に安心感を与えるということにもつながっているわけです。虫歯の治療というものは、一回では終わらないわけですから、何度も何度も繰り返し通うことになってしまうわけで、そのような中で、きちんと1度一度治療を進めるために、説明をしてくれる歯科医師に出会ったならば、大切にする必要があると言えるのではないでしょうか。最近では、見栄えばかりを気にして、建物を建てている歯科医院などもありますが、このようにどれくらい患者に向き合っているのかということは、あまり表に出てきません。インターネットで検索すれば、このようなタイプの口コミも多く出てくるようですから、参考にしてみるのがいいかもしれませんね。なにはともあれ、このようにして、十分に情報や知識をつけたうえで、歯科治療に臨むという姿勢が重要だと言えるのではないでしょうか。多くの人の場合は、このような段階で、十分に知識をつけないまま歯科医院を選んでしまっているために、何度か通っても自分に合わないと言って、断念してしまうというケースがあるという風にも聞いたことがありますから、特に、注意をしておくことが必要だと言えるでしょう。歯科医院も、様々な課題を抱えている中で、このように患者に対して誠実に向かい合っているというところは、大切にしておく必要があるといいます。

歯の痛みとは

歯の痛みに悩まされることは、一生の中で、何度もあることかもしれません。普通の怪我とは異なり、放っておけば痛みがどんどん増していくことすらあるわけですから、そのまま放置しておくことは、できないでしょう。しかし、痛み出した時に病院が休みであったり休日であったりする場合に、耐えられないような症状が出てしまった時は、とても辛いことは容易に想像できるでしょう。歯のケガの中でも、何かボールがぶつかったり、接触したりして歯に衝撃が加わることで折れてしまったり、傷がついてしまったり、歯茎から出血をしてしまったりした場合は、緊急性が非常に高い怪我となるわけですから、緊急外来をやっている所に、直ちに向かう必要がある、ということは覚えておいていいはずです。このような場合はどのような歯科医院が良いか、ということを考える前に、まず治療をしっかりと進めるということを念頭においておくことが重要になってきます 。非常に緊急性が高い歯の病気は、それほどよく起こるものではありません、が実際に起こったときは、どのように処理して良いのかわからず、パニックになってしまう人も多い、などと聞いたこともありますから、しっかりと注意をしておくことが重要だと言えるでしょう。特に、起こりがちなのは中学生や高校生と言った部活動に積極的に参加している、若い世代の人たちのようで、体力が有り余っている若者ならではの怪我、であるとも言えそうですが、高齢者でも決してその数は少なくありません。足腰が弱ってきたり、骨全体が弱ってくることによって、転びやすくなりますし、たとえ転ばなかったとしても歯そのものが非常にもろくなってしまっている可能性もあるということが指摘されています。

歯科医院に関するギモン

よくインターネットなどの口コミサイトで見かける歯科医院の疑問として多いのは、「治療の途中で、歯科医師の方が部屋からいなくなってしまうのはなぜなのか?」「歯科の治療が終わったと思ったら挨拶もそこそこに一人の助手のような方をのこして先生が出て行ってしまって不安だった!」などということです。しかし、歯科医師が出ていった後、その部屋に残っている人こそ、まさに、「歯科衛生士」という役職の方で、口の中のことに関する知識豊富なプロフェッショナルであるということを知っている人はそれほど多くないのではないでしょうか?

国家資格が必要な歯科衛生士は、歯に関する全てのことに精通している必要があり、本格的な治療をしている時は歯科医師の手となり足となり治療がスムーズにはこぶように様々な作業を手伝います。このような専門職の役職の方が居なければ、治療をスムーズに進めることはまず難しいのではないでしょうか?

さて、話を戻しますと、本格的な治療が終わった後に、例えば、虫歯などや歯周病などが再発しないためにはどうすれば良いのか?ということを歯科衛生士と一緒に考えていくことになるのです。そのため、歯石の除去であったり、普段の歯磨きをどのようにして改善していくのか?ということを一緒に考える時間が、とにかく必要となってくるわけです。

実際に、この手の作業は、昔は歯科医師が行っていたらしいのですが、現在では、一般的には、歯科衛生士と患者が、一対一で考えるのが普通になってきているようです。それでも、歯科医師と同じように国家資格を取った人で、知識豊富なプロの方であるということを忘れてはいけません。このひとに相談しさえすれば、歯の健康は保証されたと言ってもいいでしょう。

歯の健康寿命

あなたが年を取った後にも、自分自身の歯で美味しくものを食べて健康に生活を送っていくためにも口の中や、歯の健康は欠かすことができません。戦後、国民の栄養状態は向上し、様々な病気に対抗する基礎的な免疫力は高まりつつあります。それに伴って、様々な食品が開発され、過剰に糖分や塩分を摂取することのできるものもスーパーマーケットなどにはあふれています。このような食品を摂取した後にブラッシングなどをしないのであれば、戦前の口内環境に逆戻りしてしまうことになってしまいます。いくら医学が進歩して、栄養状態が改善されたとしても、けっきょくのところ、人の意識が変わらなければ何もならないということでしょうね。特に年配の方々の世代には、思いきった意識改革をしてほしいものです。それに、歯の病気となって排出された細菌が血流にのって全身に運ばれることで様々な全身の病気にもつながる可能性を秘めていると言われればなおさらですね。歯の病気をきっかけにして全身の病気につながってしまうことほどあまりにも悲しいものはないのではないでしょうか?このような事態を未然に防いで、健康で快適な「歯」生活を送るために、歯の健康をしっかりと保つために、普段の自分自身の食生活であったり、ブラッシングを見直したりするほか、不安な点などがあるばあいなどには定期的な歯科検診を受けたり、歯科衛生士からのアドバイスを受けたりするなどして、積極的に予防歯科に関わっていく態度を持っていくことが重要だと言えるのではないでしょうか。今後も予防歯科のブームは続くでしょうから、その流行に乗っかる形で、上述してきたさまざまな療法を試しながら歯の健康をたもっていきましょう。

セカンドオピニオン

適切な処置をしたにもかかわらず、医療で避けることのできない不可抗力的なあと戻りです。

どのようなケースや症状があと戻りしやすいかは、経験豊富な矯正専門の医師であれば、ある程度はわかっているはずです。
そういう歯科医師であれば、あと戻りしやすいことを、治療開始前にくわしく説明してくれます。

あと戻りが起きやすいケースの1つが、患者側が保定装置の使用を怠ったり、壊れた状態を放置したままにしたことで生じるというケースです。
要は、患者側の責任。
いずれにしても、経験豊富な矯正専門の歯科医師であれば、きちんと説明を行った上で、状況に応じた対応が可能です。

気になることが生じたときには、まずは主治医に相談してみましょう。
納得できる答えや説明が得られない場合は、他の矯正専門の歯科医師にセカンドオピニオン(第三者の医師に病状や治療について客観的な意見をもらうこと)として相談する方法もありますので、選択肢として考えるのもよいでしょう。